血圧について、血圧の正常値や測定器の種類など

血圧というキーワードは健康状態を知るうえで重要な数値の一つです。
近年様々な健康番組でも血圧に関するデータや数値改善の方法などが話題にあがっています。
「高血圧」「低血圧」という言葉がある通り、血圧は高すぎても低すぎても良くないのです。
「血圧」とはなんなのか、「血圧の正常値」とはいくつなのか、そんな血圧に関するまとめ記事になります。

「血圧」についての基本知識

血圧とは、血液が血管の壁を押す力の事をさします。心臓が収縮することでポンプのような役割を果たし、流れ出た血液が血管の壁を押し上げるようにして、血液が全身を流れていきます。心臓が縮むと血液が一気に流れ出し、血管を流れる血液の勢いも強くなり、血液が血管の壁を押す力も強くなります。この時の一番強い値が「最高血圧」になります。
反対に、心臓が広がって血液の流れがゆるやかになっている時は、血液が血管の壁を押す力が弱くなります。この時の一番弱い値が「最低血圧」になります。

血圧が高くなるとどんな症状がでるのか

単に「血圧が高い」という状態だけでは、自覚する症状はほとんどないということが多いです。
ただし、重症化することで動悸や呼吸困難、手足のしびれなどを感じる事もあるようです。
それでも放っておくと、動脈硬化を進行させ、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病などの重篤な病気を引き起こす危険性もあります。

高血圧になる原因の90パーセント以上は原因不明だと言われています。
肥満、ストレス、運動不足、過労、塩分の過剰摂取、喫煙など生活習慣と深いかかわりがあるとされていますが、血管の老化や、遺伝的要素も関係していると考えられています。
日ごろから血圧測定を習慣化することで、自覚症状では気が付きにくい体調の変化に対応しやすくなります。

「血圧」の正常値について

2019年4月25日に発表された「高血圧治療ガイドライン2019」では、日本高血圧学会で定義されている「高血圧の基準値」は、診察室血圧が140/90mmHgで家庭血圧が135/85mmHgとされています。
診察室血圧とは、病院などの医療機関で測定した血圧の測定値のことで、自宅で測定する家庭血圧と比べ無意識に緊張状態になりやすく測定値が高めに出やすいことから少し高めに設定されています。
「血圧の正常値」はこの「高血圧の基準値」以下の数字である「診察室血圧140/90mmHg未満、家庭血圧135/85mmHg未満」の数値になります。

年代別の血圧の診察室血圧の平均値は(2014年日本高血圧学会発表)
・20代男性 120/74mmHg
・20代女性 113/70mmHg
・30代男性 122/78mmHg
・30代女性 112/71mmHg
・40代男性 131/84mmHg
・40代女性 125/77mmHg
・50代男性 138/87mmHg
・50代女性 133/81mmHg
・60代男性 143/84mmHg
・60代女性 141/81mmHg
・70代男性 147/80mmHg
・70代女性 146/78mmHg
年代別の血圧の平均値をみると、男女ともに年齢が高くなるにつれて血圧が高くなる傾向があり、60代70代になると平均値でも、診察室血圧の正常値を上回り高血圧値になっていることがわかります。
血圧は個人差があり、また正常値の範囲内だからといって必ずしも動脈硬化などの病気が起こらないというものでもありません。
健康管理の一つの指標として、「病院での血圧の測定値140/90mmHg未満、家庭での血圧の測定値135/85mmHg未満」を意識して管理するようにしましょう。

「血圧」を測定する時の注意点

血圧を自宅で測定するときにはいくつかの注意点が必要です。正しい測定方法で計測しなければ、正しい値が計測されないこともありますのでご注意ください。
・測定機に応じた正しい測定方法で測定する
・毎日決まった時刻に測定する
・運動直後や入浴直後などは避け、リラックスした状態で測定する

血圧計の種類を比較

血圧計にはいくつか種類があり、値段も幅があります。
それぞれの血圧計にメリットがあり、機能にも差がありますので使いやすく、目的に合ったものを選ぶことが大切になります。

指式血圧計

指式の血圧計は、主に人差し指に測定機器をつけて測ります。
測定の際の圧迫感が少なく、誰でも測りやすいのが特徴です。
2台目の血圧計や、携帯用としても需要があり、贈り物としても人気があります。

指式血圧計のメリット、デメリット

指式の血圧計のメリットは、サイズがコンパクトで持ち運びやすいという点です。小さくて軽いので、外出の際にも邪魔にならず、旅行などの時にも便利です。
反対にデメリットは、測定位置が安定せず誤差が出やすいという点です。ランニングなど、スポーツの際に使用するにはとても便利で使いやすいですが、健康管理のために毎日正確な血圧のデータが必要な場合には不向きかもしれません。

手首式血圧計

基本は手首式血圧計は利き手とは逆の手首で測定をします。
ただし、左右の手首で測定値の差が大きい場合は、測定値の高い方の手首で測定をし、継続して同じ手首で測定をすることが望ましいとされています。
比較的安価な価格なものが多いので、はじめての家庭用血圧計として選ばれるかたが多いようです。

手首式血圧計のメリット、デメリット

手首式の血圧計のメリットは、価格が安いものも多く選びやすいことと、サイズも比較的小さいので持ち運び用としても利用できる点です。
反対にデメリットとしては、取り付ける手首の位置を毎回同じ位置にするのが難しいという点です。特に手首の細い方は、取り付ける際にできるだけ隙間が空かないようにする必要があります。
また、骨に当たっていると正確な数値が測れないので、手首の先端から数センチ離して血圧計を取り付ける必要があります。
測定を毎日行い、取り付けに慣れてくることで安定して数値を測定できるようになるかと思いますが、慣れるまではコツがいるかも知れません。

上腕式血圧計

病院で計測する位置と同じ位置での測定ができる上腕式の血圧計は、より正確な数値が測れるものになります。
多くの医師がすすめるスタンダードな家庭用血圧計はこの上腕型のタイプの血圧計になります。
カフと呼ばれる測定機器を上腕部分に巻きつけることで測定を行います。カフと腕の間に隙間が空かないように、適切な強さで巻きつける必要があるため、カフのサイズに注意しましょう。複数のサイズに付け替えができるタイプのものもありますので参考にしてみてください。

上腕式血圧計のメリット、デメリット

上腕式血圧計のメリットは、正確な数値が測定できるという点です。上腕式の血圧計と、手首式や指式の血圧計では、機械が測定している血管や血管の太さなどが異なるため、数値に若干の違いが生じます。どのタイプの血圧計であっても正しい方法で測定ができていれば問題がないのですが、病院での血圧の測定には上腕式の血圧計を使用しているので、病院と同じ測定方法での測定ができるので、より正確な数値が測れるのが上腕式の血圧計になります。
反対にデメリットとは、手首式や指式の血圧計と比べるとサイズが大きなものになるという点です。測定時にはカフを上腕にまきつけて測定するので、生地の厚い洋服の上からは測定できません。素肌の上からカフを巻くことが推奨されていますので、測定に多少の手間がかかります。

アーム式血圧計

上腕式の血圧計と同じ部位で測定を行いますが、巻きつけ型の血圧計と比べて、置き型のアーム式血圧計はより安定して正確な数値を測ることが可能です。
上腕部を通すだけで測定ができるので、カフを巻きつける手間もなく、測定時の態勢も安定して測りやすいのがアーム式の血圧計になります。

アーム式血圧計のメリット、デメリット

アーム式の血圧計のメリットは、家庭用の血圧計の中では病院で測定する血圧の測定値に近い最も正確な数値が測定できるという点です。腕を通し、測定ボタンを押すだけの簡単な測定方法なので、毎日血圧を測定している人には手間の少なく使いやすいのがアーム式血圧計になります。
反対のデメリットとは、サイズが大きいので外へ持ちぶのは難しいことと、他の種類の血圧計と比べると価格も高くなるという点です。