貧血の数値や貧血の種類について

貧血の数値とは

貧血とは、どのような状態のことをさすのでしょうか。何らかの原因で血液が足りなくなっている状態であるということは分かるかと思うのですが、貧血の度合いというのは数値で示すことができるのです。
厳密には、貧血という状態は、赤血球の中に含まれるヘモグロビンが減少した状態をさします。ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割を担っていて、血流に乗って全身に酸素を運搬します。このヘモグロビンが減少すると、体内が酸素不足になり、動悸、息切れ、めまいなどの貧血症状があらわれます。
貧血の数値とは、赤血球1個に含まれるヘモグロビンの濃度を意味します。

貧血の種類

貧血とは、赤血球中のヘモグロビンの数が減少している状態だと説明しました。
赤血球中のヘモグロビンだけが少ないのか、赤血球自体の数が少ないのか、又はその原因の違いによって、貧血という症状はいくつかの種類に分けられています。

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血とは、鉄が不足して起きる貧血です。赤血球の中にある重要なたんぱく質であるヘモグロビンは、肺で酸素分子と結合し全身へ酸素を運搬する役割を担っています。
ヘモグロビンを構成するものが「鉄」なので、この鉄が不足することでヘモグロビンが作られず、体をめぐる酸素の量が低下するため貧血症状が起こります。
貧血と診断される人の80-90%ほどがこの鉄欠乏性貧血に分類されるそうです。

原因は、体内に「鉄」が不足していることになります。
食事から摂取する鉄分を十分に摂れていない、妊娠出産や授乳期、成長期などで鉄を大量に必要としている時期である、栄養バランスの著しい崩れや月経過多など様々な原因で通常であれば十分に体内に貯蔵されているはずの鉄が失われ、血液中の鉄が不足して起こります。

鉄欠乏貧血の主な症状

鉄欠乏性貧血の主な症状としては、だるい・疲れやすいといった症状が一般的です。
貧血と併発して低血圧を伴っている場合、めまい・ふらつきといった症状が起こることもあります。

再生不良性貧血

再生不良性貧血とは、骨髄にある造血幹細胞と呼ばれる血液細胞を作る素になる細胞が減少してしまい、赤血球・白血球・血小板など全ての血液細胞が減少してしまう病気です。
再生不良性貧血には先天性のものと後天性のものがあり、先天性のものは遺伝子疾患によるものなどがあります。
後天性のものは、薬剤性、放射線、ウィルスによるものなどもありますが、そのほとんどは原因不明な突発性によるものが多いとのことです。

再生不良性貧血の主な症状

再生不良性貧血の主な症状としては、貧血症状に伴う息切れ、動悸、めまい、頭痛、疲れやすい、顔色が悪いなどの症状の他、血小板の減少に伴い出血症状が起こることもあります。(血尿、脳出血、皮膚の点状出血、紫斑、鼻血等)

悪性貧血(巨赤芽球貧血)

ビタミンB12(又は葉酸)が不足することにより、正常な赤血球が作られなくなってしまい、貧血にいたるという状態です。
赤血球が成熟するためには、ビタミンB12が必要になるのですが、これが不足しているために正常な赤血球に成熟することが出来ずに、未熟な赤血球(赤芽球)が巨大化した巨赤芽球が骨髄に認められるため、巨赤芽球貧血と呼ばれます。
また、ビタミンB12が発見される以前は、経過がきわめて悪性で治療も困難だったため、悪性貧血とも呼ばれます。

日本では比較的症例の少ない貧血と言われていますが、お年寄りや胃の切除手術をした後に起こることのある症状とも言われています。

悪性貧血(巨赤芽球貧血)の主な症状

悪性貧血(巨赤芽球貧血)の主な症状としては、貧血症状に伴う動悸、息切れ、だるさ等の他、食欲不振、吐き気、下痢などの胃腸症状、下肢痺れや知覚がにぶくなる等の神経症状等があります。
特徴的な症状としては、舌が赤くなりピリピリする、舌の表面がツルツルするといった「ハンター舌炎」の症状が起こります。

溶血性貧血

溶血性貧血とは、赤血球が破壊されることにより起こる貧血症状のことです。
赤血球は通常120日ほどの寿命があり、常に新しい赤血球が作られていますが、何らかの原因により赤血球の破壊が起きて、新しい赤血球の製造が間に合わずに貧血状態を呈します。

先天的に赤血球を包む膜が弱いなどの原因が赤血球自体にある内因性のものと、薬物中毒や自己免疫疾患などの影響による赤血球以外に原因がある外因性のものに分けられます。

溶血性貧血の主な症状

溶血性貧血の主な症状には、貧血症状に伴う動悸、息切れ、だるさ、めまい、頭痛等の他、黄疸や黄疸尿、胆石等が起こります。

まとめ

一口に「貧血」というと、女の子がなりやすいもので一時的なものだから少し休めば問題ないと思う人も多いかと思います。
しかしながら、貧血にも種類があり、症状によっては医師の診断が必要になるものもあるので気をつけなけれはなりません。
貧血に関わらず、毎日3食バランスの良い食事を摂るということが重要ですがなかなか難しいことも多いと思います。
極端な偏食や暴飲暴食は避け、貧血の予防におすすめの食品を意識して摂取するように心がけておきたいですね。